南信州新聞に『映画祭合宿の記事』が掲載されました
不登校の子どもが映画制作下條村3日間の合宿で撮影や編集
学校が苦手な児童や生徒が集まって短編映画を制作する合宿が11月1~3日、下條村で開かれた。県内外から4人が参加し、12月7日に同村睦沢のコスモホールで開かれる映画祭「不登校だから見える世界」に応募するための作品制作に取り組んだ。
映画祭と制作合宿は地元有志らでつくる実行委員が主体となって昨年に初開催し2回目。千葉県の映画監督・種蒔夫さんの不登校を題材にしたドキュメンタリー映画「自立への道」の上映会をきっかけに企画した。
合宿には小学4年から高校1年までの4人が参加。同村睦沢のコミュニティーカフェ「ちいっとカフェ」を拠点に、屋外に出て撮影したり、パソコンでの編集作業に取り組んだりして1人1本の短編映画を仕上げた。
滋賀県から参加した高校1年の野原大生(ひろき)さん(15)は2日、長年憧れていたというヒッチハイクに初挑戦し、その様子をカメラに収めた。
雨の中、飯田市内で「下條村行き」と書いたボードを掲げたところ、60代くらいの男性が乗せてくれたという。男性との車内での会話を撮影し「人の温かさが伝わる映画をつくりたい」と編集作業に励んでいた。
子どもたちの自由な活動を見守った種さんは「不登校の子どもは繊細で個性が強く、芸術で活躍する人が多い。映画制作を通じて表現する楽しさを知ってもらえたら」と期待した。
実行委員の一人、宮嶋成子さん(56)は子どもたちが助け合う姿が印象的だったといい「自主性や創造力を生かせる環境を広げていきたい」と話していた。
実行委員会は映画祭の作品を募集している。テーマを限定しない自由部門と不登校を題材にした不登校部門の2部門。7~18歳の不登校経験者が対象で3分以内の短編を募集する。締め切りは16日。問い合わせは実行委員(Eメールibasho@mis.janis.or.jp
)へ。(現在募集は締め切りました)